畳文化とものづくりへの愛着。畳マーケットに新境地を開く。

お客様と向き合う精神。

 高度成長期に伴い、人々の暮らしが豊かになるにつれて、岡山近隣でも新築ラッシュが相次ぎ、ライフネットの前身である難波農事有限会社は、畳表の生産をフル稼動する日々でした。
 畳表を作っては納品し続ける超多忙な日々、当時まだ20代だった現代表の難波利弘は、多くの現場を訪れる中で「お客さま第一主義」を培ったと言います。畳はできあがった時が完成でなく、室内に敷きこんで初めて完成品となります。畳そのものが高品質であっても、敷きこみ時に誤差があったり、隙間ができては不良品。現場でピタッと合わせるための見えない苦労は言うにおよばず、ただ畳を納品するだけではお客さまが日頃感じる不満は解消できないと感じました。お客さまとのコミュニケーションにこそ、次に提案すべき商品開発やサービスの向上のヒントがある。また、それがお客さまの畳に対する愛着を生み、真の畳文化を育む―。
 業界がさらに発展していくにはメーカーである我々が、い草の目利き、畳や襖、障子のプロフェッショナルとして情報収集力とアドバイザー的なノウハウを持たなければ・・・製造や販売に留まらないライフネットのソフト機能は、すでに40年前に芽生えていたのです。

1本の"い草"にも妥協せず

 い草農家として生産に携わり、畳表を製造してきたことから出発したライフネットグループの歴史。自他ともに認める業界の目利きである会長をはじめ、社員のすべてが原材料の品質には徹底してこだわります。今や国内最大のい草生産地となった熊本を中心に、中間業者を介在しないシステムで、契約農家から直接買い付け。社員自らが現地に赴いて、い草生産の指導や品質管理に関わります。最高の状態でい草を刈り取るために「朝刈り」「朝染め」など、手間ひまを惜しまず育てられるい草はライフネットグループの財産。海外生産が主流となる現在、その品質も驚くほど向上し、今や国内外を問わず高品質は当然のこと。さらにお客さまのニーズにあった付加価値が求められているのです。
 製品の川上から川下までトータルに生産技術を知り尽くしたライフネットグループならではの戦略で、い草農家とがっちりとスクラムを組み、建設業やインテリア産業のニーズを捉えた究極の畳を次々と生み出しています。

大量受注も小ロット生産も、ムリ・ムダ・ムラなく高品質。

きめ細かく、ダイナミックな生産能力

 昭和60年にはコンピュータ化による自動ライン製造に着手。職人仕事だった畳の製造に、高品質・大量生産の流れを作りました。現在では7ライン体制で、年間40万畳以上を製造し、業界でもトップクラスの能力を誇ります。単にコンピュータに任せるだけでなく、職人にも負けない知識と情熱を持った畳のプロフェッショナルがしっかりと管理し、選りすぐりの畳を作り上げます。要所要所は人の目で確認、行き届いたチェック体制のもと、計画的な製造プログラムに従って効率よく稼動させています。
 さらにお客さまのきめ細やかなご注文に応える小ロット体制も完備。岡山の本社工場では畳表や畳床などをパーツで製造し、各グループ会社が現地で完成品に仕上げるというハイスピード・高効率システムを完成させました。ライフネットの特徴は何といっても小回りの効くフレキシブルな製造体制。例えば6畳といっても畳の寸法はさまざまで、オーダーに近いほどの個別対応が求められます。寸法の割り出しに始まり、コンピュータ入力して製造。一件ごとにデータを作る緻密な作業も、手間ひまいとわずこなしています。
 大量受注と小ロットの両極にも難無く対応できる最新のコンピュータシステムを今後ますます進化させ、グループ生産年間500万畳を目標に邁進してまいります。